
作品製作の経緯・想い

『OUT OF THE BLUE』
ロンドン公演から30年のときを経て
『幾光年-Light Years-』東京公演へ、
そして全国~世界での公演を見据え
1988年からロンドンをベースに活動を続けていた作曲家・都倉俊一が、広島・長崎への原爆投下と第二次世界大戦の終結をテーマとしたあるテレビ番組にかかわったことに端を発し『幾光年-Light Years-』の原作となるオリジナル・ミュージカル『OUT OF THE BLUE』を製作。1994年11月、日本人作曲家として初めてロンドンのウェストエンドにあるシャフツベリー劇場にて同作品を上演しました。『OUT OF THE BLUE』が発表されて以降30年の間、都倉は、この作品を再構築し未来に向けて平和を強くアピールしたいという想いをその胸にずっと抱き続けてきました。そして今年、被爆80年を契機に、『幾光年-Light Years-』を東京でショーケースとして発表することになりました。以降、日本全国各地での公演、さらに、海外での上演も見据えています。
「長崎の物語を世界へ。幾光年(未来)への平和の祈りを東京から発信する。」
― これが、本作品に込めたメッセージです。
ロンドン公演『OUT OF THE BLUE』の様子







都倉俊一プロフィール(企画・原案・作曲)
作曲家。東京都生まれ。4歳からバイオリンを始め、小学生・高校生時代をドイツで過ごし音楽の基礎を学ぶ。学習院大学在学中に作曲家としてデビュー。その後アメリカ・イギリスで作曲法・指揮法・映像音楽を学び、海外各国で音楽活動を行う。国内では「日本レコード大賞作曲賞」「日本歌謡大賞」「東京音楽祭最優秀作品賞」「日本セールス大賞作曲賞、編曲賞」「日本レコード大賞」等、日本の主要な音楽賞のほとんどを受賞する。山口百恵・ピンクレディーら多くの新人を発掘し楽曲を提供。世に出したヒット曲は1,100曲を超え、レコード売上枚数は6千万枚を超える。その他多くのミュージカル作品を手掛け、1994年ロンドンのウェストエンドにて日本人作曲家として初めてのミュージカル“Out Of The Blue”を初演。2015年 横綱審議員会委員。2018年 文化功労者。2021年 第23代文化庁長官に就任。2025年 アブダビ音楽芸術財団(ADMAF)「アブダビ・フェスティバル賞」を受賞(作曲家としての功績に対して)。